こんにちは!都内の音大でバイオリンを勉強している筆者のあずさです。
指揮者を目指して音楽の道に進んでも、実際に指揮者として活躍できる人はほんの一握り。しかも世界一流の指揮者ともなると、クラシック音楽界の頂点に君臨する存在となります。
そんな指揮者のなかで世界最高のマエストロはだれなのでしょうか?
そこでこの記事では超一流の指揮者をランキング形式で紹介します!今回は2019年7月現在存命の指揮者に限定しました。
有名な指揮者ランキングTOP10
①実績…一流オーケストラへの客演経験がある
②音楽…唯一無二の音楽を作り上げている
③人気…熱心なファンが多い
第10位 パーヴォ・ヤルヴィ
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パーヴォ・ヤルヴィはエストニア出身の指揮者で、世界各地の一流オーケストラと共演を重ねています。日本でもNHK交響楽団の首席指揮者として、人気を博していますね。
音楽作りは非常に緻密で正統派な印象。特別に奇をてらうことなく、オーケストラの実力を最大限引き出すことに長けています。
個人的にお気に入りの録音は、ショスタコーヴィチのオラトリオ「森の歌」。かなりマイナーな曲ですが耳に残る旋律が多く、エストニア国立交響楽団も上手です。
第9位 ヘルベルト・ブロムシュテット
出典:NHK交響楽団公式サイト
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ヘルベルト・ブロムシュテットは御年92歳ながら、生命力あふれる音楽を作り上げているマエストロ。
NHK交響楽団の桂冠名誉指揮者をはじめ、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ドレスデン・シュターツカペレなど世界最高のオーケストラと共演し続けています。
ブロムシュテットの懐の深い音楽は味わいがあり、何度聴いても新しい発見があります。お気に入りの録音は、モーツァルトの交響曲40番&41番。
バイエルン放送交響楽団の上手さを存分に引き出したモーツァルトです。
第8位 マリス・ヤンソンス
出典:ジャパン・アーツ
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往年の巨匠ムラヴィンスキーの助手として経験を積んだマリス・ヤンソンスは、現在76歳。手兵のロイヤルコンセルトヘボウ、バイエルン放送交響楽団からは絶大な信頼を得ています。
毎年のように来日公演もしてくれて、日本でもかなり多くのファンがいますね。フレーズやアーティキュレーションなど独自の”ヤンソンス節”も聴いていて面白いです。
ヤンソンスの演奏はどれも外れがありません。私がよく聴くのはロイヤルコンセルトヘボウとのマーラー交響曲第2番です。
第7位 キリル・ペトレンコ
出典:キングインターナショナル
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ロシア出身のキリル・ペトレンコは、2019年からベルリン・フィルの首席指揮者に就任した、いま最も話題の指揮者です。
47歳と中堅の年齢ながら、これまでバイロイト音楽祭での指環を担当、バイエルン国立歌劇場の音楽監督就任、そしてベルリン・フィルと輝かしい経歴です。
ドイツ音楽の伝統と歴史を牽引するベルリン・フィルがロシアの指揮者を選んだことからも、ペトレンコの実力の高さがうかがえます。
ダイナミックな指揮ぶりながら、表現は繊細で音色の幅も広いのが特徴です。
第6位 小澤征爾
出典:朝日新聞デジタル
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日本が世界に誇る指揮者と言えば、小澤征爾さんでしょう。現在は見ることが少なくなりましたが、黄金期はベルリン・フィルへ客演、ウィーン国立歌劇場の音楽監督など、第一線で活躍してきました。
硬派でダイナミックな演奏は多くの観客を魅了し、国内外に熱心なファンを持っています。
日本ではサイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団との共演が有名で、演奏会のたびにクラシック業界に反響をもたらします。
第5位 グスターボ・ドゥダメル
出典:東洋経済オンライン
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ベネズエラの指揮者であるドゥダメルは、2004年に開かれた第1回グスタフ・マーラー国際指揮者コンクリートで優勝し一躍有名となりました。
今ではベルリン・フィルやウィーン・フィルといった世界最高のオーケストラに何度も招聘され、次世代の巨匠候補として人気を高めています。
ドゥダメルの音楽はとにかく美しさにこだわっている印象。彼のリハーサル映像を見ればよくわかりますが、1つの音を突き詰めて仕上げる姿は感嘆の一言。
お気に入りの演奏はロサンゼルス・フィルとのマーラー交響曲第1番。非常にテンポの遅い部分でも、違和感なく音楽の流れを作っていて見事です。
第4位 ワレリー・ゲルギエフ
出典:WARNER MUSIC
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ロシア出身の指揮者ゲルギエフは、ロシアが誇る至宝とも言うべき音楽家。これまで客演してきたオーケストラはどこも超一流で、レパートリーもロシア、ドイツ、フランス、イタリアなど幅広いです。
迫力のある風貌とは相反して繊細な音楽作りが魅力。美しい旋律をゲルギエフが指揮すると絶品になりますね。
ペトレンコやドゥダメルと共に、間違いなく10年後に巨匠として活躍している指揮者でしょう。
第3位 サイモン・ラトル
出典:ぶらあぼ
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イギリス出身のサイモン・ラトルは、2002年から2018年までベルリン・フィルの首席指揮者を務めた巨匠です。
古典やドイツものはもちろん、現代音楽も豊富に取り上げる意欲的な指揮者ですね。個人的には、ベートーヴェン、ブラームス、マーラーといった王道の曲が素晴らしく、密度が極めて濃い音楽を作り上げています。
私はラトルとベルリン・フィルの来日公演を2回聴きに行きましたが、特にベートーヴェンの第九は圧巻でした。オーケストラと合唱の手綱さばきが本当に上手です。
第2位 ベルナルト・ハイティンク
出典:デジタルコンサートホール
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オランダの名指揮者ハイティンクは、90歳を迎えた現代の巨匠。長年にわたり、ベルリン・フィルやウィーン・フィルと関係を築き、クラシック音楽界を牽引してきました。
そんなハイティンクは2019年9月6日にルツェルン音楽祭で行われるウィーン・フィルとの公演で引退する予定。
当日演奏するブルックナーの7番が楽しみです。個人的にお気に入りなのは、シカゴ交響楽団と演奏したマーラー交響曲第3番。終楽章がきれいすぎてまさに天国です。
第1位 クリスティアン・ティーレマン
出典:サントリーホール
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数々の巨匠たちを差し置いて1位に輝いたのは、ドイツの指揮者ティーレマン。熱狂的なファンを持つティーレマンの音楽はとにかくダイナミックです。
特にワーグナーのオペラでは音楽のうねりを巧みに表現し、音楽祭で客演するたびに大絶賛されています。
レパートリーはドイツ音楽が中心に限定されますが、堅実な音楽作りと、ティーレマンにしかできない世界観は唯一無二。日本でも来日公演が即日完売するほど人気です。
私はウィーン・フィルとの第九を聴きましたが、歓喜の歌で泣きそうになりました。力強い箇所は極限までダイナミックに、美しい旋律は天にも昇るように、最上の音楽を魅せてくれます。
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関連記事:>>Amazon Music Unlimitedとは?料金やPrime Musicとの違いを徹底解説!
世界的な有名指揮者まとめ
順位 | 指揮者名 |
1位 | クリスティアン・ティーレマン |
2位 | ベルナルト・ハイティンク |
3位 | サイモン・ラトル |
4位 | ワレリー・ゲルギエフ |
5位 | グスターボ・ドゥダメル |
6位 | 小澤征爾 |
7位 | キリル・ペトレンコ |
8位 | マリス・ヤンソンス |
9位 | ヘルベルト・ブロムシュテット |
10位 | パーヴォ・ヤルヴィ |
今回のランキングは完全に私の主観ですので、お気に入りの指揮者が見つかったら、ぜひ多くの演奏を聴いてみてください。
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